A.A.fromnow Report


Report / 病んでいるマスコミと社会

≪建築構造計算書偽装事件≫


忘れつつある出来事の一つ！　過去になりつつある、姉歯氏構造計算書偽装・偽造事件について思うこと！
話題騒然の時、私共のところにＦＡＸが届きました。
ＴＢＳテレビ局の「イブニングニュース」のアンケートのＦＡＸです。
100社の設計事務所に無記名でのＦＡＸ回答の依頼でした。
質問の中の一つ、この”事件の背景”に有るものは何だと考えますかとの問に、「姉歯氏」が行った行為は一番悪いとし、次に国民の建築に対する意識の低さや恥を捨て去ったかのような社会、行き過ぎた物質世界・マーマニズム そして、マスコミの迎合主義・ポピュリズム / 視聴率至上主義に対する批判やコメンテーターの知識の無い発言に対する批判を書かせて貰いましたが、ＴＢＳは無視しました。
長文だからではありません。司会者（テレビ局）やコメンテーターの安易な批判に同調したものしか取り上げないのが現実です。ましてや自分たちの事をポピュリズム・迎合主義とか言われては取り上げるはずがありません。

回答を寄せた設計事務所は１０社との事ですが、政府（みなし官庁？）や姉歯氏を批判する文面だけが読まれています。
送付したFAXの私のコメントの最後の部分です。
『 ・・・・・・　このような問題/事件を他人事にせずに、各マスコミ界も襟を正す機会にしてもらいたいと願っております。 』
※　テレビ局のアンケート用紙に、このようなことを書いてから半年くらい経って、フジテレビ系列 / 関西テレビの人気番組 「あるある大辞典」のやらせ問題（偽造）が出て、社会を大きく賑わせています。 このテレビ局の偽造は、姉歯問題を自分達（テレビ局）が取り上げていた、そのかなり前から継続して行われていたそうです。
「もう、ここまで来ると笑い話ですが、辛くもなってきます。」

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マスコミに出ている司会者やコメンテーターは俄か知識で知ったかぶりや正義の味方・被害者ぶっておりますが、残念ながら視聴率稼ぎとしか思えません。
真相は、司会者やコメンテーターが意見を言えば言うほど、「藪の中」に入り込んでいるのが現状ではないでしょうか？
年収数億円以上の司会者が「マンションは、我々庶民にとっては、一生に一度の買い物・・・云々」
その司会者が夜な夜な高級な「銀座のクラブ」を飲み歩いているそうです。
日本の庶民は、たいしたものです。　（註）この司会者は、その後息子さんの問題で司会者を降板しています。
その人達が、法まで犯してはいけませんとのコメントどまりなら許せますが、姉歯氏や周辺の人たちのモラルや倫理観まで言い始め、しまいには人権に関わる姉歯氏の頭部偽装（カツラ）まで、面白おかしく取り上げていました。

報道機関・テレビ局は、自分たちの偽造した番組や報道の多さを棚に上げていませんか？
1985年のテレビ朝日「アフタヌーンショー」で放映された女子中学生集団リンチ場面のディレクターが仕掛けた”やらせ - 偽造”は刑事事件にまでに発展しています。

又、朝日新聞の沖縄での、珊瑚・傷つけやらせ（偽造）報道や21014年に朝日新聞の社長が、あやまった”韓国従軍慰安婦”問題。/　 真意はどうあれ、このような疑惑がでる旧日本政府/軍人（日本国民！）のやったことはこれは許せない。
しかし、真実を追究する報道機関が、国辱的な事件のデーター（イカサマ師的な人がでっち上げた記事）を検証も裏づけも取らずに、 一方向からの見方だけで世界に発信し、自己保身のために永い間放置していたこと。等など　 自分達のモラルの無さはどうしたのでしょうか？
「菊と刀」という名著で、ルース・ベネディクトが述べた 「日本人は、恥を知る民族であるが、罪を知らない。」 という言葉が有名です。しかし、今の日本人は、恥も罪も知らない民族に成り下がってはいまいか？

現在では、マスコミは第４の権力になっています。
・・・・・・・　自覚があるのか疑問です。
・・・・・・・　権力を持った側は特に謙虚にならなくては、民主主義は成立しません。

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又、２００５年１２月１４日の国会証人喚問は、質問者の国会議員のワンマンショーでした。
皆が表面的な事にだけ拘わり、人気取りに走っているような気がします。
そして、あたかも被害者ぶります。

国会答弁を聞いていても、笑い話としか思えず、辛くもなってきました。

残念ながら、国会議員など最初から期待していませんでしたが、この怒りをどこにぶつけたらいいのか、考えてしまいます。
たぶん　自分（国民）の無関心主義の帰結なのだと思いますが　・・・・。

日本全体の考え方が表面的に成りすぎてはいないだろうか？
悪いのは誰かを分っているが、誰かにそれを言わせ、謝らせ　・・・・　そして　有耶無耶にしていく。
最終的には、政府に矛先を持って行く。
他では賠償できないからです。　
ですから、、ヒューザー社の社長「小嶋氏」が所属し、多くのヒューザー社マンション購入者も所属すると言われた某宗教団体の支持政党が、役所の責任を声高に追求していました。 ・・・・・・　日本は、全くおかしな国になってしまいました。
今回の事で言えば、偽造をした姉歯氏、そして確認申請を認可した政府（みなし官庁？）は悪いに決まっていますが！それだけで終わらせて良いのでしょうか？

この国では真の責任者を暴いてはいけないのです。真実を有耶無耶にしなくてはいけないかのようにも感じてしまいます。
・・・・・・　”東京裁判”がそうです！

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※　上・下記のこの文面は、約十年前に書いたものです。しかし、最近（2015年）、東京オリンピックの「新国立競技場」の1,300億円の予算が、倍の2,600億円近くまで膨れ上がり、マスコミや社会を賑わしています。
それにしても、当初予算の1,300億円もどこから出てきたのか？　凄い金額です！
この経緯も、コンペの審査委員長・文科省/役人・発注スポーツ財団・政治家等など責任の擦り合いで、責任者は不在！
≪ 注意！≫　有識者と称する人種や役人・政治家に任せると何もかも有耶無耶にされてしまします。
「時が経てば国民は忘れる。そして、騒ぎは収まる」/ 某政治家の失言です。 ・・・・・　残念ですが、その通りです！
・・・・・・　私達は、同じような事を繰り返しています！



資本主義社会！

我々は、気がつかないうちに、次の言葉を言ってしまいます。
「お金を儲けて何が悪いのですか？」

この言葉！
姉歯氏の構造計算で建てたマンション販売会社 / ヒューザー社の社長「小嶋氏」や村上ファンドの「村上氏」、一世を風靡したライブドアーの「堀江氏」などが言っています。

資本主義社会では、ちっともおかしくない事ではないでしょうか？
極論ですが、今の社会は、儲けかたの方法なんてどうでも良いのです。
勝ち組にならないと社会は認めません。
商品が、売れなければ仕方ありません。
売れて何ぼです！
その先にあった事件が「姉歯氏構造偽造事件」だったような気がします。

悲しい事です！　”この事件で、元請の建築設計事務所の所長や姉歯氏の奥さん（障害者）が自殺しています。”
それは、私だったのかもしれません！　・・・・・・・・・　犠牲者は誰だったのでしょうか？


物質世界　資本主義　マーマニズム！　----　「お金を儲けて何が悪いのですか？」

私たちは、知らず知らずのうちに物質主義に埋没し、大切な大切な何かを置き忘れてきたような気が致します。　だから、この社会で生息していると色々な局面があり、私が！　あなたが！ / 誰もが加害者あるいは犠牲者になるように思えます。

便利になった！ 豊かになった！ 世界が統一（金太郎飴）されてきた！　その結果、世界中が画一化され、驚く速さで情報が行き来し・氾濫した。 そして、忙しさに拍車をかけ・人間らしさが失われ、貧富の差が拡大し・差別が強まった。
私達人間は、このようなことを本当に求めていたのだろうか？
私達（私）は、何を 「秤」にして「豊かさ」 や 「幸せ」を 決めてきたののでしょうか？
 このままで良いのだろうか？　・・・・・・・　物質・量の多さが、すなわち価値になる社会！

宗教・国家 ・出身・家柄・貧富・職業・肩書（名刺）・学閥・学歴・等を脱ぎすて、それぞれの違い / 個性や信じるものを認め合い、裸で”真の人間”としての幸せ・豊かさを考えなくてはならない社会の流れ・状況に来ているような気がしてならない。
価値観を変えなくてはならない時期にきているような気がしてならないのです。
国民一人一人が、少し足踏みして、自分の歩んできた道・歩んでいる道も見つめ直さなくてはならない時期なのではないでしょうか？
そして、”姉歯氏構造計算書偽装・偽造事件”および”背景に有るもの”を忘れてはいけないのではないでしょうか？

・・・・・・・　政治家に、「時が経てば国民は忘れる。そして、騒ぎは収まる」などとは言わせないためにも。



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A .A .fromnow * Sadhu Do-seki （道石）

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