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住宅から発散される様々な化学物質により、めまい・肩こり・イライラ・吐き気・冷え性・各種アトピー性皮膚炎や果ては、家庭不和(生殖本能の低下)まで引き起こす事が知られてきました。 俗に言う「シック・ハウス症候群」です。 これらは、住宅内の湿気によるカビやダニ、建材・家具のプラスティック製品・建築用接着剤や合板・ビニールクロスのホルムアルデヒド等化学物質による事が多いので、今回はその事について纏めてみました。 建築基準法の「法ー第1条ー第1章に「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資する事を目的とする。」 と有りますが、国民の生命、健康の事の規制は少なく、・・・・国民の生命、健康の保護とは、時代遅れな規制が主で・・・・財産の保護に重点が置かれているのが現状です。 これでは、施工業者や設計者は、有機リン系化学物質を含んだ難燃壁紙・ビニールクロス・不燃材を使う方向に流れてしまいます。又 施工の安易さや安価さ、見た目が綺麗な事により、ビニールクロスが巷に氾濫します。 木材を張り合わせた「合板」には、接着剤が使われ、現在の畳には防ダニ加工が施されていることが多い。 ・・・・・・ ダニも嫌だが、化学物質も恐い! 更に、現代人は、暑さや寒さを嫌がり、空調設備(機械/科学)に頼ります。そして、外界から完全密封し、空調効果を上げる為に 気密性の高いアルミサッシ(今ではあたりまえの事ですが!)を使い、・・・新鮮空気の循環が少なくなり、室内の汚れた空気をまともに吸い続ける結果になります。 都会(一部)では法律(建築基準法=延焼の恐れの有る範囲)でアルミサッシやスチールサッシを使わざるおえませんので、カビやダニの発生を助け、且つ 色々な化学物質に汚染されている、室内を密封状態にします。食べ物の食品添加物には、うるさく、物申す人々も、家のことになるとかなり静かになります。食品は、一日に数度食べる時(これも大変な事ですが!)だけ注意すれば良いのですが、家の中の空気は、常時体内に入り込みます。 厄介な事に、密閉状態ではこの化学物質は 10年、20年経過してもなくなりません。家を建てる時に、何とか考えなくては 我々は一生 有害な化学物質の中で過ごす事になりかねません。 一昔前までは、障子やふすま、木製サッシで隙間風が入り、冬は寒く・夏は暑い! そんな訳で住み辛かったのですが、・・・・・・ !? 上から叩けば下に出る / 右を叩けば左が出る! 全てに共通する事だと思います。 便利さや快適さばかりに眼を奪われずに、何に対しても”風通しの良い状態”でいる事ではないでしょうか? 何を選択するか、どう生きるかの一つの目安/風通しとしてこの情報を活用して下さい。
「表1」 化学物質・建材 > 人体影響
上の表を見ると 現在の状況では、住宅の化学物質の包囲から完全に逃げるのは、不可能ではないかと思えてしまいます。
法律(建築基準法)では、共同住宅などの特殊建築物や一般住宅の「火気使用個所」では、難燃材以上の材料を使用しなくてはなりません(内装制限)。
・・・・・・ 火事も嫌だが、化学物質も恐い!
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