| 建物と病気 |
環境ホルモンの中でも有名な、フタル酸プチルベンジルは本来硬いはずの 塩化ビニールを柔らかくして壁に貼る事が出来るようにする可塑材です。 更に、ビニールクロスを壁に接着する糊が有機溶剤を含んでいます。又
建築基準法の内装制限により、防火認定を受けた壁紙(紙ではない)を使用する事が義務づけられています。これには、有機リン系化学物質が含まれます。
何故か、法律(国)がわざわざ化学物質を奨励しているとしか思えません。
【 註:前のページに記載が有ります様に (国)も重い腰を上げ始めてはいます。】
やむを得ない事なのですが、これは、先程話しましたように、建築基準法は財産を守る方向にのみ重点を置いている法律だからです。健康に付いては自分で守るしか有りません。
更に、この国の法律は、業界に甘く 国民に厳しく出来ていますので、我々が情報を仕入れて自分を守るしかないのです。
各種公害問題・血液製剤(エイズ問題)やバブル崩壊以降の出来事(銀行の不良債権に対する税金の大量投入の連続)を思い出せばわかる事です。
・・・最近では、ハンセン病患者への 今までの国の対応。(国の判断により、間違った情報をそのまま流し続けた「マスコミ」と無関心で通した「我々国民」も問題ではないでしょうか? 〜 無知の罪かも知れません。)
・・・
ではどうすれば良いのか?
先ずは、自分自身が信念を持ち・そして、自分の生き方の方向性を確認する。
そして、国や業者が薦めるものではなく自分自身が良いと判断できるものを探す。残念ながら法律にも疑問を持ち研究して、抜け道を探る。大変ですが自分で調べるしかありません。
個人で調べるには限度もあり、間違いもあるかもしれませんが、「生き方」に主体的になるということが、もっとも大切なことだと思います。
現在では少しずつですが変わりつつあります。しかし、頼りの筈の役所に相談しても、建前論しか言いません。これもバブル崩壊以降の大蔵省(現・財務省)やエイズ問題の厚生省の答弁を思い出せば分かります。しかし
これでも日本は、法治国家ですので、法を犯す事は出来ませんが、自分の体を守る為ぐらいの抜け道は有る筈です。
新築、リフォームの設計中・工事中の方がホルムアルデヒドの害を軽減するには?
建材については、ホルムアルデヒドの発散量が少ない天然木材を使いたいが、意匠・金額などで合板を使用する場合には、「F☆☆☆☆=下記参照」の発散量の少ない建材を使うよう設計事務所や建設会社に依頼し、新築で建物が完成まじかの方の場合には、当たり前の事ですが、入居するまでに時間を持ち 開口部を全部開け、通気を良くして、ホルムアルデヒドなどの濃度を少しでも下げてから入居する事が望ましい。
リフォームの場合には、工事中は別の所に住む事を薦めますが、経済的な問題でそれが無理なときは、工事区分をはっきりさせることです。新築・リフォームのどちらの場合にも、完成後、朝・昼・晩 / 少なくとも一日に3回は一時間以上 窓を開けて換気に努める。この換気を一年くらいは続けて下さい。 尚、春先には花粉症という問題もあり、窓を開けるのが辛い方は、不経済ですが換気扇を点けっぱなしにする事です。
・・・・ いかにも消極的対処方法ですが換気が一番です。
・・・・ 積極的対処はその部位を取り除くか、又は引越しするか職場を変えるかですが、なかなか出来る事ではありません。寒くてもこまめに換気をして気中濃度を下げる事です。
一昔前の生活を思い出していただければ良いと思います。余りにも便利に、且つ快感への欲求が強くなりすぎた社会! そのツケが表面化しているような気がしますので、少しずつ、不便に且つ身体を自然の状況(夏は暑い!冬は寒い!)に耐えるようなものに変えていく。
これは、建築だけに限られた事ではありません。
便利さか、不便を楽しむ心と身体!どちらを選ぶか? 大変ですが、足踏みして考えてみる事も大切です。
≪参考≫ 築30年も経つと、住宅は壊して新築するか、新築のようにリフォームするのが常識みたくなっていますが、古いところをいたわり、自分で直し、古きものを慈しみ・良さを味わう生活に意識を変換させるのも一つの考え方です。
一つの考えとして、古い住宅を安い価格で買って、古きものを自分達で再生する。古民家なんて最高です!
新耐震だ!耐震補強だと騒ぎ、全て新しくしないといけないみたいですが、政府やマスコミ・業者に踊らされない事です。心ある建築家に見てもらい、不便さをいくらか直し・ついでに耐震補強をして、古きものの良さを再生することです。
20〜30年も経っていれば、室内気中ホルムアルデヒドは殆どなくなっています。
日本も最近やっと欧米並み(以上)に「ホルムアルデヒド」の室内濃度に関する基準を設け、規制しはじめました。下記の表がその基準値の比較表です。
ホルムアルデヒドとは
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ホルムアルデヒド (formaldehyde/CH2O) は最も簡単なアルデヒドの一つ。
IUPAC命名法ではメタナールとなるが、詳しくはそのメタノールが酸化したもの。さらに酸化が進むとギ酸となり、水などの極性溶媒に可溶で、37%以上の水溶液はホルマリンと呼ばれる。ホルムアルデヒド及びホルマリンを含むホルムアルデヒド水溶液は、毒劇法により、医薬用外劇物に指定されている。
1・刺激臭のある無色の気体。
2・メタンの分解によって作りだされる物質。
(最近、火星でホルムアルデヒドが検知されている。生命体との結びつき?。)
3・水に溶けやすく、水溶液を「ホルマリン」と呼び、消毒剤や防腐剤に使われている他に、さまざまな樹脂の原料となります。その樹脂は、接着剤、塗料、食器、繊維の加工等に広く利用されている。
4・ホルムアルデヒドは空気や水蒸気を通じて他のものに吸収されやすい性質を持っています。
5・人体への影響
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A・急性中毒
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ホルムアルデヒドガスを吸入すると眼・鼻・呼吸器が刺激され、くしゃみ、咳、よだれ、涙がでます。高濃度になると呼吸困難・肺浮腫などを発生することもあります。
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B・慢性中毒 |
吸入または接触により結膜炎、鼻咽喉炎、頑固な皮膚炎を起こすことがあります。
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C・皮膚接触
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刺激性皮膚炎を起こすことがあります。 |
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住宅の高気密・高断熱が一般化するにつれて、床や天井、壁などの建材類から放散される化学物質の人体への影響が問題となっています。有害物質の1つであるホルムアルデヒドは頭痛、目まいなどを引き起す新築病の一因とされております。 |
各国のホルムアルデヒド気中濃度基準
(ppm)
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WHO |
0.08 |
ドイツ |
0.10 |
スウェーデン |
0.10 |
オランダ |
0.10 |
カリフォルニア州 |
0.10 |
ウィスコンシン州 |
0.20 |
カナダ |
0.05 |
日本 |
0.08 |
PPM = ホームアルデヒド気中濃度(室内空気中濃度)
* 最近やっと、厚生労働省は 「ホルムアルデヒド」の指針値を、WHOの数値に従い「0,08 ppm」以下としています。
ホルムアルデヒド気中濃度と知覚症状 気中濃度(ppm) 知覚症状 |
0.08ppm |
WHO、厚生労働省基準値。 |
0.2 |
臭気を感じるが、すぐになれて感じなくなる。 |
0.5 |
明らかに臭気を感じる。 |
1〜2 |
目や鼻に刺激などの不快感がおこる。
新築の時や賃貸マンションに引っ越した時に、この数値の表情は多くの人が体験。 |
3 |
刺激による苦痛を覚える。 |
5〜10 |
目、鼻、のどに強い刺激がある。短時間耐えられる限度。 |
10〜20 |
涙、せきが出る。深呼吸が困難になる。 |
50〜100 |
5から10分で深部気道障害を招き死亡することがある。
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PPM = ホームアルデヒド気中濃度
WHOの基準は、「0.08PPM」以下としています。これは、アメリカの
C I I T と言う当局の動物実験データーによると、確実に「ホルムアルデヒド」の発ガン性が証明されたからです。そのデーターによりますと、「ホルムアルデヒド」の数値が
0.1PPMの部屋に、5年間生活していると、1万人に一人の割合で発ガンすると言う。
では、日本の一般新築住宅の 「ホルムアルデヒド」の数値はどのくらいかと言うと、優に「0.1PPM〜0.5PPM」で、この数値を超える事も有るのが現状です。
又 データーでは、アレルギー性炎症や喘息類の患者数は、「ホルムアルデヒド」の数値が高いところに住んでいる人ほど、多いのです。
ここに、一例として合板等の「JAS改正ホルムアルデヒド放散量基準値」を記載します 。DIYショップなどで合板を購入する時や新築・増改築の際には参考にして下さい。
合板、集成材、フローリング、単板積層材、構造用パネル
JAS改正ホルムアルデヒド放散量基準値 |
旧JAS |
旧JIS |
新JAS規格
改正版 |
デシケータ値(mg/L) |
合板基材 |
MDF基材 |
平均値 |
最大値 |
- |
- |
F☆☆☆☆ |
0.3 |
0.4 |
Fc0 |
E0 |
F☆☆☆ |
0.5 |
0.7 |
Fc1 |
E1 |
F☆☆ |
1.5 |
2.1 |
Fc2 |
E2 |
F☆ |
5.0 |
7.0 |
mg/L = デシケータ値・ホームアルデヒドレベル(ppm値とは異なります)
* 建築基準法第二十八条の2 の「居室内における化学物質の発散に対する衛生上の措置」 及び施行令第二十条条の5では等級により使用制限や換気の規制が決められています。
* 又、DIYショップ等でベニヤ板類やフローリング材を購入する時には、裏側にこの星印が記載されていますので参考に見てください。
(合板を使用しなくてはならない場合!星の数が多いほど人に優しいと言う事です。)
私自身の実験で
「F☆☆☆☆」の合板で家具を創り、かなりの期間換気を良くしましたが、上記0,5の(明らかに臭気を感じる。)が一月位あり、その後 0,2の(臭気を感じるが、すぐになれて感じなくなる。 )が更に2〜3ヶ月続きました。
現在 合板や接着剤・ペンキ等のホルムアルデヒド誘引物質を含む材質を使用しないで建物を建てるのは難しい状況ですが、何とかならないか考えさせられます。
また、最近の事ですが 郊外の新築賃貸マンションでの調査で、驚く位の眼の痛みと鼻への刺激臭があり驚きましたが、住んでいる方が大家さんに文句を言ってもどうにも成らなくて 再度引っ越すしかないそうです。
・・・・・・・・ 法規が改正されてもこれが現状です。
ご存知ですか?(余談)
木材は天然の素材ですが、その中には本来、樹木として生育する上で必要なごく少量のホルムアルデヒドをはじめとする多様な揮発性の物質が含まれています。
こうした揮発性物質には、森林浴で有名になったフィトンチッドなどの鎮静作用を持つものも含まれ、自然の素材である木材の持つ特徴の一つとなっています。
しかし心配しないで下さい。これら木材特有の揮発性物質は特異な例を除き、人間の生理に悪影響を与えるような量を発散することはありません。
ホルムアルデヒドは、自然界にもある物質ですが、今 自然界に無かった物質が出まわり始めています。それは建築材料だけでなく、食品の分野にもです・・・・・・・・・!
あまりにも便利さや見た目の美しさ・間違った?味覚・安さに向かった結果、次にどんな問題が出てくるのでしょうか?
・・・・ある方向に自分達が選択して向かっているのかも知れません。もし時間がありましたら、自分の遣ってきた事や今遣っている事も考えてみて下さい。
正直に言いまして、私は数十年前 ・ 大所帯の設計事務所に在籍していた頃、分譲マンションや建築物にビニールクロスなどを壁に張っていましたが、
強いカビ止め剤入りの糊や臭いのきつい糊を使用しないと 接着性が悪く 又、直ぐにカビが生えるので 何の疑問も無く当たり前のように 臭いのきつい(今思えば、ホルムアルデヒドの強い)糊を職人が使うのを見ていました。
否 薦めていたのかもしれません!
張り終わって数ヶ月は臭くてたまりませんでしたが、これが新築の臭いだと思っていました。その頃は当たり前の事でしたが、今思うと考えさせられます。
我々はこれからどうしたら良いのか・・・・自分の遣ってきた事や今遣っている事を考えています。
それから・・・・・
生き方も含め、もう一度考えてみようと思っています。
[ 実例情報 ]
情報 1 / 2003年3月19日の朝日新聞朝刊によりますと、1995年に住宅メーカーにて八王子に住宅を建てた家族が、シックハウスによる中枢神経傷害で住宅メーカーを相手取り1億3700万の損害賠償を起こしたそうです。
室内のホルムアルデヒド数値は、99年に保健所がを測定したら、 0,12〜0,3 ppm(上記/ホルムアルデヒド気中濃度表の数値参照)で、 家族の症状は、頭痛・ジンマシン・吐き気等の症状が出て体調を崩しているそうです。
情報 2 / 以前、私共の所に相談に来たご夫婦の例ですが、新築の一戸建住宅(建売)で奥様が酷いシックハウス症にかかり、その住宅を売却し、最大手のゼネコンが「シックハウス対策マンション」を売り出したので、早速購入して住み始めたそうです。
しかし、シックハウス症の症状が以前より酷くなり、ゼネコンに調査してもらったが答えは見つからず、そのゼネコンに対して裁判に訴えでたそうです。
容姿や姿勢の全てが悲壮な雰囲気でした。 ・・・・・・ ここまでくると、どのようなアドバイスもできず、タダタダご夫婦の話を聞くだけしかできませんでした。
パンフレットのうたい文句に惑わされたり、見てくれの美しさや便利・快適さに惑わされ 安易に結論を出していませんか?
住まいを建てる前/購入する前に、生き方も 踏まえて考えるべきではないでしょうか。
・・・・・・ 是非、最後までお読み下さい。
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その他、木造住宅の大敵のシロアリを駆除するために使う、シロアリ駆除剤(住宅金融公庫の融資条件には、シロアリ駆除剤使用が決められている)の材料の有機リン系化学物質には発ガン性物質が含まれ、吐き気・めまい・下痢や脱力感をもたらす。
逆にコンクリート住宅は、冷えと湿気を伴い疲れや腹痛・イライラをもたらしている。屋内放射線の量も木造住宅の2倍だと言われています。コンクリート打放しの建物からは、肺がんの誘引になる放射性気体ラドンが揮発されています。
又、電磁波の問題があります。この電磁波はダイオキシンよりも発ガン性が高い事が分かっています。特に高圧線から発せられる電磁波については大きな問題にも成りましたので記憶している方も多い事でしょう。
アメリカのニューヨーク州立大学のロバート・ベッカー教授は、高圧線・放送タワー周辺の住民は、一般の住民の10〜30倍の有害電波の被爆により、白血病患者が4倍近いと言うデーターがスェーデンのカロリンスカ報告に有ります。
又、ベッカー教授は、高圧線・放送タワーから少なくとも800M以上は離れなさいと報告しています。
スカイツリータワー : 近隣は、観光名所になり経済効果UP! それだけではないようです。
この社会で生きる! それは、何を選択するのか、何れの弊害を乗り越えるかのようにも思えてきます。
以上 シック ハウスの原因に成るものを簡単に列記しましたが、文明都市や技術の先端住居では暮らせないような気がしてしまいます。
この問題は、便利さの裏側に有る危険であり、その事を自覚して、出来うる限りの対策を取り、後は残念ながら この時代に生きている以上 不必要に怖がっても しかたがない様な気がしています。
そして、自分自身の考え方を 根本から整理し、確認しなくてはいけない時代なのかもしれません。
シックハウス対策の事を考えて建てれば、建築費は高めですし、工期は多く掛かりがちで、且つ
非常にメンテナンスが悪い場合が多いと 来ています。・・・・・・・・ 。
そこで ある業者は、シックハウス対策も考え、工費も工期も変わらずに請け負うと言い出します。
・・・・ 私が前に書いた事を思い出して下さい 。・・・・・
そんな事は無いのです。その部分に捕らわれずに価値観を変えて下さい。
・・・・・・・・・・・・・・ 自分自身にも責任があるのです。
それは、究極的には、「便利に生きていくのか」 ・ 「現代に生きていく事に不都合が有っても、不便さを、満喫できるか」 よくよく 考える事が大切な時期に来ています。
総論賛成、各論反対では、余りにも客観的過ぎます。まさに、命:健康の問題でもあるのです。家を建てるとき・改装するときには、 家族で今後の生き方まで 話し合ってみては如何でしょうか?
現在、シックハウス症でお困りの方は、深刻な健康障害を起こしています。
現状を調べると驚いてしまいます。
前述した様に、行政や業者(大手であっても!)は信じてはいけません。自分だけを信じ、分譲マンションを買う時や住宅を建てる時には、徹底的に調べることが必要です。この事も述べましたが、その部分には
どうしても時間とお金が掛かりますので、他人任せでは、安くて 且つ 工期も掛からない事などありません。
安く・安全を求めるのならば、自分が努力するしか無いと思います。
ブランド志向・他人任せではありませんか・・・・?
余りに 便利優先の方向に向いていませんか<・・・・?
ご自身の生活形態も考えてみて下さい。
又、化学物質が蔓延する住宅には住みたくないですが、煙草を吸う人は、シックハウスどころではない、有毒物質を撒き散らし、自らも吸い込んでいるような気がします。
排気ガスの多い 都心の交通渋滞地域で暮らす人々や、働いている人々を考えると、現代の根本的問題を解決しなくては、生きていけないような気がしてしまいます。
どちらにしましても、雑誌に出ているからと言って 安易に真似しないようにして下さい。
病気になった時、建物又は雑誌社のせいにしてしまいます。
自分は、どのような生き方をしたいのか?
又 出来るのか?を考え、本当の自分(体質も含めた)を知る事が一番大切で、次に情報を集め、生き方に合った住宅を建てることではないでしょうか?
結果は全て自分に返ってきます。今ある現実は、全て自分の今迄の行動集積の結果になります!
全てに通じる事ですが、情報に惑わされることなく、しかし情報を拒むことなく情報を参考にして、自分が本当に求めているものを探す事が大切だと思います。
本当の自分と向き合ってみる事を お勧め致します。上記報告を参考にして下さい。
最後になりますが、再度書きます。大切なのは、行動を起こす前に
自分の事を知り・自分の考えを整理し / 良く調べ、良く考える事が必要ではないでしょうか !
それが出来なかった方は、これも大きな流れの 少し?の「澱み」と考え、視点を他に向け 楽しく生きる事を考えるのも大切な気がします。(選択肢は、沢山あります。) 次なる行動の選択肢は間違えないで下さい。
今ある現実は、全て自分の今迄の行動集積の帰結なのです!
好むと好まざるとに関わらず、自分が無意識的にでも選択してきた事なのです!
ブランド志向・他人任せではありませんか・・・・?
余りに 便利優先の方向に向いていませんか・・・・?
完璧があると考えていませんか・・・・?
本来(人間として)の自分を認識したことがありますか・・・・?
○×○×○× ・・・・・・?
そして、前述のように自然木(天然木)からも、シックハウス症の要因物質が出ていることを知っていましたか? この場合は、毒が薬になる微量の要因です。しかし、自然・自然と大合唱していますが、意外と自然は人間を嫌ってます。本来、自然は人間には厳しいのです。
大合唱している自然は、人間に都合の良い環境で、本来の自然とは異なるのではないでしょうか?
今問題になっています「アスベスト」 ・・・・・
このアスベストは耐火性能や防音効果に優れ安価な材料で、当時はあらゆる建築に使用しています。マンションや共同住居の隣戸間の隔て板にも「フレキシブルボード(アスベストをセメント等で固めたもの)や石綿ボード」を使用していました。こちらは固まったものですから直ぐには問題が出ませんが、考えさせられます。
≪つい最近(2005年)の建築雑誌には、外壁全部を剥き出しのフレキシブルボードで覆った住宅も掲載されていました。又、坂倉準三設計の名建築:神奈川(鎌倉)近代美術館の外壁もフレキシブルボードで覆われています。≫
数年前までに完工した住宅の水周りや台所の下地・表層の殆どはフレキシブルボードを使用しています。セメント等で固められたものですから直接的には健康に支障無いと思いますが、解体時や処理には問題が生じます。・・・環境問題です!
被害者の貴方も分らないうちに間接的な加害者になっていたりします。この場合は誰に責任があり、誰が責任を取るのでしょうか?又、責任を取れるのでしょうか? ・・・被害者だけは決まっています。
我々は何を信じて前に進めば良いのか?日々を過ごせば良いのか?
少しだけでも足踏みをして考えなければいけない時期に来ている気がします!
<参考>
現在・フレキシブルボードNAというノンアスベストのフレキ材も市販されています。
ロックウール(岩綿)とアスベスト(石綿)の違いについて |
【ロックウール(岩綿)とアスベスト(石綿)】
ロックウールは日本名で『岩綿』と書くことがあるため、ときおりロックウールとアスベスト(石綿)が 同一のものでないかとの誤解を生じることがありますが、全く別の物質です。
又、現在市販されているロックウール製品にアスベスト(石綿)は混ざっておりません。なお、過去にアスベストが混ざっていた製品は、工業会指定認定製品の吹付けロックウールとロックウール吸音天井板です。
吹付けロックウール(乾式)は昭和55年以前に、個別認定品である吹付けロックウール(湿式)は平成元年以前に、またロックウール吸音天井板は昭和63年以前に施工されているものにはアスベスト(石綿)が混ざっている場合がありますのでご確認ください。
鉱物繊維の分類。
人造鉱物繊維
ロックウール(岩綿)・スラグウール
グラスウール・ガラス長繊維・マイクロファイバー
シリカーアルミナ系セラミックファイバー・アルミナファイバー
天然鉱物繊維
アスベスト(石綿)・クリソタイル・アモサイト・クロシドライト
ウォラストナイト
セピオライト
アタパルジャイト導天然鉱物繊維
ロックウールとアスベストの健康影響は同じではありません。
その比較を簡単に説明します。
アスベスト(石綿)
発がん性 : IARC(国際がん研究機関) グループ1(発がん性あり)
人に対する呼吸器系障害 : 石綿肺、石綿肺がん、悪性中皮腫等
人に対する皮膚障害 : 皮膚刺激はほとんどない 。
ロックウール (岩綿)
発がん性 : IARC(国際がん研究機関) グループ3(発がん性に分類できない)
人に対する呼吸器系障害 : 症例はないが、長期間、多量に吸入すると、じん肺のおそれはある。
人に対する皮膚障害 : 一過性であるが、皮膚刺激はある。
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次ぎのNO 3には
[ シックハウス症 ] 対策を考慮した、素材・材料の一覧表と連絡先記載
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