[ FROMNOW MULTI REPORT - 2/ 宇宙・地球・生命の不思議 ]

2/3Page - 地球の誕生・生命の誕生


地球の誕生、そして生命の誕生

太陽系
宇宙に浮かぶ木星と土星


地球(惑星)は、どのようにこの宇宙に姿を現したのかは、最近までは 太陽以外の恒星が太陽に非常に接近し、そのときにその星の引力によって太陽から引き出された一部の物質が固まって惑星をつくり、太陽の周りをまわるようになったと考えられたが、星と星がこの広い宇宙で大接近するのは非常に珍しい現象であり、このような事(恒星が惑星のお伴を従えるような現象)が太陽系だけに偶然に起こった分けではないことが判明し、又 太陽から引き出された一部の物質が、太陽の周りをまわりだすということ自体 力学上不可能な事が分かってきました。
現在では、宇宙のどこにでも起こりうる現象で、太陽系が誕生したという考え方が有力になっています。これは 恒星の誕生時、物凄い力によりあっちこっちで渦が出来、その渦に小さな物質が寄せ集められて成長したのが惑星です。ある意味で、恒星になりきれなかった塊が惑星として誕生したという説です。
最近では、比較的近距離の恒星のいくつかに、いくつものお伴(惑星)が付いている事が分かってきました。例えば、白鳥座の61番星とよばれる連星の片方には木星の10倍くらいの質量を持った星が4.8年くらいの周期でまわっている事が分かったし、バーナード星の周りにも24年くらいの周期でまわる木星よりも質量の重い星がまわっている事が判明しています。  このことからも多くの恒星が地球のような惑星をお伴にしている事が分かりつつある。
この限りなく大きな宇宙の中には、親星からの距離がほどよく、地球と同じような条件を備えた星が無数にあると考えるべきで、そこには多くの生命が宿っているというふうに考えたほうが楽しいし、自然のような気がします。
地球だけが奇跡的に生命を授かった分けではないような気がします。地球の今の状況は「必然」で、このような事は、神が与えてくれたものではなく 宇宙のあっちこっちで起こっている事なのではないでしょうか。宇宙の本を読めば読むほど、そう感じるようになりました。


仮に、貴方が宇宙の外から「ポイっと」宇宙の中に、投げ込まれたとしたら、貴方が惑星の上か、その近くに落ちる確率は、一兆の一兆倍のその又十億倍に一つの確立よりもっと小さい。分けが分かんない位の確率です。そんなに大きな宇宙!その宇宙の片隅に局部銀河群と呼ばれ、20ほどの銀河からなる、大きさが数百万光年の控えめな銀河団がある。


その中のまた、片隅にある銀河系!この銀河系の端もはじの太陽系に地球は生まれました。今では、ここには 青い空があり、水の海があり、森があり、風がそよぎ、生命の波打つ世界がある。宇宙から眺めると暗黒の中に輝く「ブルーサファイヤ」のようです。

この地球は、約46億年前に宇宙空間の星間ガスと塵が濃縮して出来、それから5〜6億年経った約40億年前の原始地球の中の大気には、水素原子を多く含んだ単純な分子に覆われていました。
これらの分子に、原始地球の不安定な状況の中で発生した稲妻が作用したり、太陽からのダイレクトな紫外線が当たりして、分子は分解を繰り返した。そして分解した分子の破片が自然に化合し、もっと複雑な分子へと変化していきました。このように化学反応で出来た分子が、原始地球の大洋の水に溶けだし、大洋の水には有機物が氾濫しました。その水は、さらに化学反応を繰り返し、より複雑な分子へと変化し・・・・、
ある時 偶然(必然?)に! 自分自身と同じものを作り出せる分子が出来てしまった。
大洋の中の分子はほかの分子を材料にして自分自身の全く粗い複製を作る事に成功してしまった。
これがデオキシリボ核酸(DNA)の最も古い祖先です。
このDNAが有名な螺旋階段のような形をした、生物が自分自身の複製を作るときに遺伝的な支持を与えるものです。(生命の指示書)
地球上の全ての生物は、それぞれ異なった「生命の指示書」を持っていますが、その指示書には、全て同じ言葉で遺伝の支持が書かれています。




さらに生命の不思議を進める前に、地球のお隣にある、「月・水星・金星・火星」について簡単に書いておきます。

≪ 月 ≫
地球から38万4400Km離れたところにあり、誕生については、色々な考えが有ります。最近では、46億年ほど前に地球から ほどよく離れた所で、地球と同じような過程で出来た塊(太陽の周りの塵雲が集まって出来たという考えもあります)が、何らかの形で地球に捕まったという、養子説が有力です。私は、月は地球の一部分が何らかの形で欠け落ちて(分かれて)出来たものと考えていましたが、違うようです。
月のクレータには二つの考え方があります。一つは隕石の衝突説で、もう一つは火山説です。今では、誕生した後、月の表面が熱せられ、その後に中心から溶岩が流出してクレーターが出来上がったという説に落ち着きつつありますが、どちらが正しいかはまだ、判明していません。

次に他の太陽系の惑星ですが、地球の誕生と同じような経過をたどって生まれています。

≪水星≫  自転周期は58.6日で、公転周期は88日間の為に、2年が一日という奇妙な現象が起こっています。表面温度は昼は400度を越える灼熱地獄ですが、夜は、大気が無いために非常に低温になると考えられています。又、1974年に打ち上げられた、マリナー10号により、水星の姿が月に酷似していることが分かりました。

≪金星≫  地表面の気圧が100気圧内外で、気温は昼も夜も400度以上あります。大気は、ほとんどが二酸化炭素で、少量の窒素・酸素や水蒸気もある事が分かっています。自転周期は、243日と非常に長く、公転周期225日より長いのです。覆われたガス雲の為に、地表からは太陽の姿は見えませんし、常時100メートル/秒の風が吹き荒れ、且つ灼熱地獄で昼なお暗い、なんとも恐ろしい世界です。

≪火星≫  大きさは地球の半分くらいで、直径が6780キロメートル。重さが地球の10分の一、自転周期は、24時間37分。公転周期は687日間(地球の2年)で、地球に似ています。大気は地球の約1%で主成分は二酸化炭素らしいが、窒素・アルゴン・酸素・オゾンや水蒸気も微量ですが検出され、雲や霞のような気象状況が観測されています。気温は、正午頃に摂氏零度になり、夜明け前には零下80度近くになります。
最近では、若々しい火山や峡谷も発見されていますが、生物の欠片はいまだ見つかっていません。宇宙時代に入り、第二の地球として地球人の移住計画や火星開発が真剣に論じられるようになってきています。

先に記載しました、アメリカのカール・セーガン博士が興味のある実験を行っていますので、その部分を記載いたします。
『 私は同僚たちと一緒に、当時知られていた火星の環境を再現しようと、一つの装置を作った。
そして、その中に地球の微生物を入れ、生き延びるかどうかをじっくり観察した。この「火星のビン」の中の温度は、火星と同じように調節した。中の空気は、主として二酸化炭素と窒素とし、酸素は入れなかった。厳しい太陽光線を再現するために紫外線ランプを使った。水は砂粒の一つ一つをほんの少し湿らす程度にしか入れなかった。二、三の生物は最初の夜が来たら凍え死に、別な微生物たちは、酸素が無いために、あえぎながら息絶えた。又、あるものはノドが乾いて死に、あるものは紫外線に焼かれて死んだ。
しかし、かなりの種類の微生物たちがこの厳しい環境の中で生き延びた。彼らは、酸素を必要としなかった。気温が酷く下がるときには、一時的に店を閉じ、小石の下や砂の中に隠れて紫外線を避けた。
このように地球上の微生物でさえ火星の環境に耐え生き延びられるのだから、もし火星に微生物がいるのならば、彼らはもっと旨く生きているに違いない。
だがそれを調べるには、火星に人間が実際に行ってみるよりない。 』





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