[FROMNOW MULTI REPORT - 2/ 宇宙・地球・生命の不思議]
3/3Page - 生命の不思議 / 宇宙カレンダー |
前のページに書きましたように、デオキシリボ核酸(DNA)の最も古い祖先たる分子が、40億年前に芽生え、年月が経つにつれ、次第に複製を作るのが旨くなり、更に、その分子たちが集まって集合体を作るようになりました。 これが細胞の初期段階です。 30億年位前になると、単細胞の結合が繰り返され、一つの細胞が分裂して二つになった時、その二つが分かれないように突然変異が起こりました。 そして最初の多細胞生物が出来上がっていきます。 かってはバラバラに分かれていた細胞たちが、共通の利益の為に結合して一体になって行きます。(人間の体も100兆ほどの細胞集団の塊です。) 20億年ほど前になると、生物の進化が、でたらめな突然変異の積み重ねで、DNA(遺伝の指示書)が分けの分からない状態になった時、ある細胞集団が、これではいけないと思ったのでしょう? その細胞集団が「性」を発明し、DNAの符号の本を一冊丸ごと伝達・交換してしまいました。 どの時代にも、要領よく行動する生物が現れるものです。 このシステムのおかげで、新しい変種が作り出され、選択のふるいにかけられ、「性」に関心がない生物は滅亡していきました。関心がなくても滅亡しなかったのは、特定の微生物だけになりました。 10億年ほど前になると、単細胞の植物(藻類)の結合が頻繁になり、互いに力を合わせ地球の環境を光合成により驚くほど変えていった。 現在では、考えられませんが、酸素は有機物の分子を分解してしまう性質を持っていますので、地球の最初の生物は酸素の中では生きられなく、酸素を持つ大気への移行は生命の歴史の上で、大変な危険性を持っていた分けです。 我々(生物)の子孫がこの地球の環境を変え、造り上げてきたのです。 そして、酸素を旨く取り扱えない生物は死んでいきました。幾つかの菌類などの原始的生物だけが酸素のないところで、今日まで生き延びています。 現在の地球の大気の99%までもが、地球で生まれた生物が造り上げてきたもので、地球のような惑星にとって、生命の誕生・進化は化学反応の避け得ない結果なのです。 しかし、藻類より先への進化に、その後、実に30億年という歳月がかかりました。 このことは、分化した器官を持った大きな生物には、なかなか到達(進化)しないと言うことを、物語っています。 微生物はたくさんいるが、大きな獣や大きな植物が生えていないという惑星は、この宇宙にはたくさん存在すると考えられますが、現在!地球のような高等生物が生息している惑星は、本当に少ないかも知れません? この「MULTI REPORT NO2」を纏めて感じた事は、偽善者ぶって命の大切さを知りました・・・・・・・などとは、言いたくありません。 人類も含め、今いる生物の全てが、この地球から滅亡したとしても、又、新たな生命が誕生し、進化していくでしょうが、 大変な偶然(必然!?)と大変な時間、大変な過程(進化)の上に、今 私たちが立っている事に気がつきました。
星にまつわる伝説があり、それは人間的で笑えますので、簡略化して一つ紹介致します。 有名な「ギリシア神話」には、人間的な弱みを持っている神々が現れます。 大神ゼウスなどは、美女との戯れが好きで、美女カリスト−との秘密が、他の戯れる美女の一人、「日の神アポロンの妹・アルテーミス」に知れ、カリスト−は「大ぐま(獣)」に変えられ、ゼウスとの子を「子ぐま」に変えてしまいます。 大神ゼウスの妃ヘーラも大変に嫉妬深く、その「大ぐま」「子ぐま」を、大神ゼウスの手の届かない天にまで昇らせ、星座にしてしまいます。 あのヘラクレスは、大神ゼウスと美女アルクメールの”ま〜”不倫の子で、妃ヘーラに嫌われ、天を担ぐ(彫刻がある)事になり、死後・天に昇り「ヘラクレス座」となります。 このヘーラの乳がほとばしり「天の川」になったとされます。そこから西洋では「天の川」を「ミルキーウエイ(Milky Way)」と呼びます。 私の周りにも「ゼウス」らしき人がいますので、天に昇らせてしまいましょうか! 又、中国では、北斗七星を七匹の豚に変え、地上の間違いを正す伝説があります。 ・・・・・・・・・・ 宇宙が、少し身近に感じられませんか? 最後に、有名な「カレンダー」を記載しますので、この地球に人類(生命)が生まれてまだ、ほんの僅かな時間しか経過していない事を実感して下さい。
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