A . A . fromnow Human Report 第ニ項 ルドルフ シュタイナー書籍


ルドルフ・シュタイナー
1861-2/27 - 1925-3/30
(享年 64才)



ドルナッハ郊外 Rudolf - Steiner ドルナッハ市街
Dornach / Switzerland


ルドルフ シュタイナーは、 物質とエネルギーに特化しているこの世の中で、” 自己の存在を確認し、自己が見聞きする世界 ” が、揺るぎのない ”真実 ”であるという根拠は?  という疑問とその明証の問いかけを、我々にしています。
そのような叙述が講演録や書籍の中に残されていますので、シュタイナー叙述(思想/考え方)を基に 『 ”人間”とは何なのか? / ”私”とは何なのか? 』 などを考えてみるのも一考です。

☆ ☆ ☆

参考に、シュタイナーの愁いに近い、多くの先達の言葉の中の一つを紹介いたします。

≪哲学≫ : エンペドクレス / ブッダと同時期に生きたギリシャの「哲学者の言葉」
命あるあいだ、生のわずかな一部を見てとるや、 はかなくも死ぬ人間は、煙のごとく、空高く運ばれて飛び去って行く。
・・・・・・・ 出遭ったものだけを信じ込んで、それをもって全体を発見したと驕りたかぶる。

≪自然科学≫ : 渡辺 格 / 日本 「医学・理学博士/生命科学者・DNA研究者の言葉」
近代西欧文明の、死を否定した形で人間活動に向かう方向、人間活動を謳歌する方向、自然を侵略する方向というのは、私にとっては疑問だった。 むしろ、逆の方向へ行くべきだと思っていた。
自然科学についても、”物質やエネルギー”の研究だけでなく、それを基盤にした”生命”の研究、人間の”心や精神”の研究に向かうべきだと考えている。

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シュタイナーの神智学関連の講演及び執筆活動は、40歳の頃から活発になり、神智学協会の指導者的立場に着き、 「神智学」「アカシャ年代記」「神秘学概論」などの書籍を発表し、講演活動にも力を入れはじめます。
詳しい事は、私の資料2-TimeLine/「シュタイナーの年表(人生)・遺言」の項に記載しています。

尚、一時、ヨーロッパの一部の国では、シュタイナー関連の書籍や教育は、問題視されたのも事実のようですが、それでも、 ドイツやスイス等の多くの書店では、シュタイナー関係のコーナーがあり、全集本や文庫本を手にすることができます。 そして、大手出版社などでも、人智学関連書籍とシュタイナー選集も出しています。
問題視された主な理由は、理解の仕方によっては”人種差別・特定人種優位”論的に解釈されたようです。 又、根源的真理の追求の為に、”霊魂の世界”に踏み込んで叙述していますので、俗にいう「カルト」的にも解釈されたようです。

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Goetheanum
Switzerland
Ruttiweg 45 CH-4143 Dornach1
(fromnow資料)ルドルフ シュタイナー ルドルフ シュタイナー書籍
Rudolf - Steiner
1861-2/27----1925-3/30

シュタイナー書籍は、5965回の講演の記録 ( 講演のうち、記録に残っているのは約4,300回、活字になっているのは約3,800回分 )と30冊を越える著作からなるようです。
※ 講演の記録ということは、各アントロポゾフが聞き取り・書き残したものですから、個人的な感情が入り込んでいると考えてもいいでしょう。 ですから、聞き手・書き手によって主題の機微/内容の違いはあると思って読むべきだと思っています。  また、翻訳本についても同様だと考えますので、異なる翻訳者の書籍も読むことをお勧めいたします。
尚、講演回数についても異なる数値を示している書籍/研究者もいます。   しかし、この特集では、数値は主体ではありません、あくまでも参考資料です。  主体は、信じられないぐらいにパワフルに講演を実行した、シュタイナーの主旨はなんだろうかと思考することにあります。


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講演に主力を注いだシュタイナーは、ドイツの各都市〜ヨーロッパの各都市と広範囲で行っています。
又、シュタイナーは、精神科学によって得られた洞察を一つの理念の基に方向づけて人々に伝えようとしました。 その理念をシュタイナーは、Anthroposophie (人智学) と名づけ、現代では互いに離反してしまった 「科学」と「宗教」と「芸術」の再統合を目指そうとしています。
簡単にシュタイナー書籍の流れを説明いたしますと、1904年〜1907年に「神智学(Theosophie)」、1904年に「いかにして高次世界の認識を獲得するか」、 1904〜1905年に「アーカーシャ年代記(Aus der Akasha-Chronik)」など秘儀的な著作をし、 その後1907年には初の教育関係の論文「精神科学から見た子供の教育(Die Erziehung des Kindes vom Gesichtspunkte der Geisteswissenschaft)」を雑誌ルツィファー・グノーシス誌(Luzifer-Gnosis)に発表し、 1910年には精神科学の結晶として主著の「神秘学概論 (Die Geheimwissenschaft im Umriss)」 を発行しています。

≪参考≫
神智学(Theosophie)は、ギリシャ語のtheos(神)とsophia(智恵)の合成語で、アントロポゾフィー/人智学(Anthroposophie)は、 オーストリアのヘルバルト学派ローベルト・ツィンマーマン(Robert Zimmermann 1824〜1898年)が、著作「Anthroposophie ( 1882年 )」で使用した、ギリシャ語の anthropos (人間) と sophia (智恵) の合成造語です。
因みに、オイリュトミー(Eurhythmie)は、ギリシャ語のeus (善い、美しい) と rhythmus (リズム)の合成造語です。






『 私たちが築き上げてきた文明社会で起きている出来事・政治・教育等、”何かがおかしい!” 』 
最近、このことを多くの人が感じ始め、模索しながらも その人々の意識の中に 、”物質中心主義” から ”精神的価値観への変換” が起こっているように思えてなりません。
それらは、エネルギーの問題だったり、政治や経済だったり、社会や人間関係にまで及んでいるような気がしています。
今まで、何が良かったのか、悪かったのか? 又、これから先、何が良くて、何が悪いのか? を熟慮する為にも、色々な考え方・思想の ”学び” が必要ではないかと思います。
ここに、その一つの考え方・思想の ”学び” としてのシュタイナー関連書籍を、約90冊案内いたしますので、参考にしてみて下さい。


A.A.fromnow 資料 (シュタイナー書籍)
Rudolf - Steiner / Anthroposophie
人智学・神秘学・教育関係書籍の紹介
A.A.fromnow Report

ルドルフ シュタイナー と 人智学徒

A.A.fromnow 資料 (シュタイナーと仲間達 3)




■1 ルドルフ・シュタイナーの100冊のノート
ワタリウム美術館 監修
高橋巌 訳・解説 5800円 筑摩書房
高橋巌氏は、日本のシュタイナー研究の第一人者。 訳者は、日本でのシュタイナー研究の草分け的存在で、鎌倉の自宅に草創期のシュタイナー教育・建築・研究者達が集い、ここから日本でのシュタイナー思想の歩みが始まったと言っても過言ではない。 又、訳者は「日本アントロポゾフィ協会」とは別に「日本人智学協会」を作っているが、スイスに本部のある人智学協会(ゲーテアヌム)の支部ではなく、日本独自の組織。
何故・彼は、日本独自の団体をあえて作らなくてはならなかったのか?
私のリポートでも、氏の書籍の中から一部を記載しています。
■2 いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか
シュタイナー著:高橋巌訳 1000円  筑摩書房

シュタイナー思想の基本/ベース(精神的尊敬・畏敬の念)や精神世界へ正しい形での近づき方が述べられているアントロポゾーフ(人智学徒)の重要な愛読書の一冊のようです。
■3 ルドルフ・シュタイナー「神秘学概論」
シュタイナーが四十代の初め、神智学協会(後に脱会し人智学協会を設立)の指導者的立場に着いています。その頃に驚く勢いで書き記した書物(神智学、アカシャ年代記、神秘学概論等)の一部がこの「神秘学概論」で、シュタイナー三大書籍の一つです。

ルドルフ・シュタイナー著 : 高橋巌訳 筑摩書房/ちくま学芸文庫 1.365円
ルドルフ・シュタイナー思想の基幹になる著書で、この著書を読めばシュタイナー思想の全てが解ると言うシュタイナー研究者もいます。難しい解釈の著書ですので、訳し方によっては多少、表現が異なるようです。 又、「神秘学概論」につては、何人かの方が翻訳していますので、シュタイナー思想を深く理解したい方は、それぞれの訳者の「神秘学概論」を読み較べることも薦めます。 尚、「神秘学概論」は、シュタイナー書籍の中でも、かなり密度や難易度が高い!と私は思いますので、この一冊(■3/■4/■5/■6)に的を絞ってシュタイナー思想と対峙するのをお勧め致します。
■4 ルドルフ・シュタイナー 「神秘学概論」
ルドルフ・シュタイナー著
せらひうむ/藤本桂志訳 3.500円(税込) TEL:0551(38)0435
藤本氏は、八ヶ岳の甲斐大泉で「せらひうむ」というレストランをやりながら地道にシュタイナー研究をしている。 私のリポートでも、氏の「神秘学概論」の中から一部を記載しています。

訳者は私の友人ですが、このような理由を差し引いても、この本はお勧めできます。
※ 書籍の注文等で、電話をする場合には、このホームページ(A.A.fromnow - Report)を見た事も伝えて下さい。 スムースに話が進むと思います。
■5 ルドルフ・シュタイナー「神秘学概論」
ルドルフ・シュタイナー著 : 西川隆範訳 イザラ書房
西川氏は、仏教とシュタイナー研究関連の書籍が多い。
シュタイナー思想に対して揺るぎのないご意見をお持ちの方で、蓮如のごとくシュタイナー思想の流布に努めているように見受けられる。
私のリポートでも、氏の書籍の中から一部を記載しています。
≪西川氏は、2013年に”アミロイドーシス”という難病で他界されました。≫
■6 「ニーチェ ・ 同時代との闘争者」
「神秘学概論」

ルドルフ・シュタイナー著 : 樋口純明 共訳 人智学出版社
樋口氏の解説や翻訳本は、たいへん読みやすく参考になった。
又、私のリポートでも、氏の書籍の中から一部を記載しています。
■7 アカシャ年代記
アカシャとは、インド・サンスクリット語の”A-ka-sa,Akasha”のことで、空・宙などを意味し、”宇宙の根本的な霊的存在”の意味にも使われます。
ルドルフ・シュタイナー著 : 高橋巌訳 筑摩書房/ちくま学芸文庫 2.520円
40歳の頃、神智学協会の指導者的立場に着き、神智学・アカシャ年代記・神秘学概論などを発表する。
シュタイナーの代表する書籍の一冊です。
■8 神智学
ルドルフ・シュタイナー著 : 高橋巌訳 筑摩書房/ちくま学芸文庫 1.050円

神智学・アカシャ年代記・神秘学概論は、シュタイナーの代表する書籍です。
■9 シュタイナーのカルマ論
ルドルフ・シュタイナー著 : 高橋巌訳 春秋社\2,625
■10 Rudolf Steiner 「Die Offenbarungen des Karma」
「カルマの現れ」 有名な連続講演 その講演の記録
第1講演〜第11講演 - 1910/5/16〜1910/5/28
始めにある言葉 - 「この連続講演は、人生において深遠で切実な問題を、精神科学の領域から取り扱うことになります。」 ・・・・・ 私には興味がある項目が多く、参考になった資料です。

□ 第1講演(1910/5/16 ハンブルグ)講演録
個人・個性・人類・地球・宇宙におけるカルマの本質と意味
□ 第2講演(1910/5/17 ハンブルグ)講演録
カルマと動物界
□ 第3講演(1910/5/18 ハンブルグ)講演録
カルマに関係している病気と健康
□ 第4講演(1910/5/19 ハンブルグ)講演録
カルマに関係している病気の治療と治療できない場合
□ 第5講演(1910/5/20 ハンブルグ)講演録
カルマに関係している当然の発病と偶然の発病
□ 第6講演(1910/5/21 ハンブルグ)講演録
カルマに関係している事故や災難
□ 第7講演(1910/5/22 ハンブルグ)講演録
カルマに関係している天変地異、火山の爆発、地震、流行病
□ 第8講演(1910/5/25 ハンブルグ)講演録
高次の存在たちのカルマ
□ 第9講演(1910/5/26 ハンブルグ)講演録
男性としての体験と女性としての体験のカルマ的な働き
カルマとの関係における死と誕生

□ 第10講演(1910/5/27 ハンブルグ)講演録
人類進化の未来における自由な意志とカルマ / 光と愛
□ 第11講演(1910/5/28 ハンブルグ)講演録
個人のカルマと共同体のカルマ
人類のカルマと高次の存在たちのカルマ
■11 自由の哲学(文庫版)
シュタイナー著 高橋巌訳 1300円  筑摩書房

シュタイナーがニーチェの影響を受けて33歳の時に書いた哲学論文。
シュタイナー最初の書籍「ゲーテ的世界観の認識論」が25歳の時に書かれてはいるが、この書籍でも若き頃のシュタイナーの思考が分かる。
(※ シュタイナーの思想は年代に関係なく一貫しているようです。)
最初にこう述べられている。 「人は理念に対して体験しつつ向き合わなければならない。そうでなければ人は理念の奴隷になるだろう。」
最初にシュタイナー思想に触れたい方にお勧めです。又、種々のシュタイナー書籍を読んだ後に、再度この書籍に戻ることをお勧めします。例えるならば、スタートラインであり、ゴールでもあると思っております。
■12

シュタイナーコレクション2 「内面への旅」
高橋巌 訳  筑摩書房  2200円

第一講【物質と精神の戦い】には、「この連続講義は、日々の仕事に追われている私達の生活目標と人類の至高の課題との間に橋を架けることを目指しています。」とあるように、自己嫌悪的傾向にある時(ある方)にはぴったりの書籍で、非常に分かりやすい本ですのでお勧め致します。
しかし、かなり霊界・霊視・霊聴・オカルト的な読解・聴き方など超感覚世界に踏み込んだ事が述べられていますので、ある意味では全く違う世界の書籍にも思えるのも事実ですが、シュタイナー思想そのものが精神世界に踏み込んだ考えですから、核心を述べていると理解すれば、分かりやすいとも言えます。

■13シュタイナー・コレクション 6
ルドルフ・シュタイナー著 高橋巌訳 筑摩書房 2,730円 (税込)
■14 人間の四つの気質:日常生活のなかの精神科学
シュタイナー著:西川隆範訳 1900円  風濤社
■15天使たち妖精たち:精神世界の霊的存在
シュタイナー著:西川隆範訳 1900円  風濤社
■16 星と人間:精神科学と天体
シュタイナー著:西川隆範訳 1900円 風濤社
■17仏陀からキリストへ
シュタイナー著 西川隆範訳 2000円 水声社
■18 釈迦・観音・弥勒とは誰か
シュタイナー著 西川隆範訳 2000円  水声社
■19 色と形と音の瞑想
シュタイナー著:西川隆範訳 1900円  風濤社
■20 生きる力を育てる
父親と教師のためのシュタイナー教育講座
著者:広瀬俊雄 共同通信社
広瀬氏は、シュタイナー教育の専門家で広島大学で教鞭をとっている。
■21 「R・シュタイナーの人間観と教育方法」
著者:広瀬俊雄  ミネルヴァ書房, 1988年出版
■22 教育力としての言語:シュタイナー教育の原点
広瀬俊雄 2300円  勁草書房
■23

教育の根底を支える精神的心意的な諸力
シュタイナー著 新田義之訳 2800円  イザラ書房
ルドルフ・シュタイナー研究(雑誌/廃刊)
著者:新田義之
新田氏は東京大学で教鞭をとっている。
シュタイナー思想の研究者の間では、質の高さの論文に定評があります。

■24 農業講座: シュタイナーによるバイオダイナミック農業
シュタイナー著: 新田義之他訳 3400円  イザラ書房
■25 思春期の危機をのりこえる/シュタイナー教育の実践的十代論
ベティ・ステイリー著 高橋明男訳.  小学館

高橋明男氏は、シュタイナー研究の第一人者的存在の高橋巌氏のご子息ですが、現在は「入間カイ」氏として、九州でシュタイナー研究を続けている。 又、シュタイナー思想の協賛者と共に、乗り降り自由の小冊子「シュタイナーの庭」を季刊誌として発行(休刊中?)したりしながら、シュタイナー思想(アントロポゾフィ)の先達として行動されている。
■26 「ゲーテからシュタイナーへ」
高橋明男 著  1000円 NOA企画 / TEL099-244-5138
「著者については、≪ ■25 ≫を参照。」

「ゲーテからシュタイナーへ」のあとがきで述べていることを紹介いたします。
【 「私」の拠り所を、自分自身の中にではなく、自分の外にある権威に求める精神的態度は、社会のいたるところに見られます。 僕はそのような「自分の外にある権威」を「神モドキ」と呼んでいます。この 神モドキは、カネ、モノ、肩書、学歴、家族、民族、国家、あるいは思想や宗教など、さまざまな形を取って人間の自我を支えます。 しかし、人間の自我(「私」)は、そのような自分の外に有る何かによって支えられることはできず、むしろそれによって支配され、それに依存することになります。 そして神モドキに支配された人間は、自分以外の人間を支配し、抑圧することになります。】 
■27 ルドルフ・シュタイナーと人智学
フランス・カルルグレン著  高橋明男訳  水声社
■28 『発想の転換を促すシュタイナーの教育名言100選』
吉田武男著  学事出版
シュタイナー教育の創始者ルドルフ・シュタイナーの著作や講演 の中から、100の名言を選び、「個性の伸長」「学級崩壊」「心の教育」など今日における我が国の教育の現状を射程に入れながら、平易な解説を試みた・・ 著者の説明文
吉田氏は現在・筑波大学で教鞭をとっている。
■29 『シュタイナー教育を学びたい人のために / シュタイナー教育研究入門』
吉田武男著  協同出版
■30 『いのちに根ざす 日本のシュタイナー教育』
吉田武男・吉田敦彦・今井重孝編著  せせらぎ書房
■31シュタイナー入門 
小杉英了著 筑摩書房(新書) 735円(税込)
以前、シュタイナーの『いかに超感覚的世界の認識を獲得するか』を読んだとき、そこで「畏敬の念」をもつことの重要さがまず語られていたのに、感動した覚えがあります。 「超感覚的な世界の認識」(笑)はえられなくても、「畏敬」を心の中にもつ姿勢は保とうと考えたときがありました。  (略) まず第一に畏敬の念を思考生活の中に受け容れること、それが神秘学徒の出発点である。・・ 著者の説明文
■32 『ミヒャエル・エンデ ・ ファンタジー神話と現代』
樋口純明 編訳  人智学出版社
樋口氏は、ミヒャエル・エンデとシュタイナー研究関連の書籍が多い。
■33 『エンデのメールヒェン集 ・ 魔法の学校』
「どうして、ねぇ、どうして」 
ミヒャエル・エンデ著 樋口純明 訳 岩波書店
■34シュタイナー自伝 : わが人生の歩み
ルドルフ・シュタイナー著  伊藤勉・中村康二訳 人智学出版社
人間シュタイナーの人となりを知りたい人にお勧めで、実業学校から工科大学時代のことや友人との話・ヘッケルに関することも語られています。 又、彼が早くから幾何学・コペルニクス主義に対して興味を持ったことやカント研究〜瞑想的生活の経験までが、詳細に述べられている。
■35 シュタイナー自伝1&2
伊藤勉・中村康二訳 2,600円 ぱる出版
■36

シュタイナー入門 : ルドルフ・シュタイナーの生涯と人間像
ヨハネス・ヘムレーベン, アンドレイ・ベールィ著
川合増太郎 訳 人智学出版社,

■37シュタイナー学校の数学読本 ・ シュタイナー学校の算数の時間
森章吾 著 / 三省堂 \3000 ・ 水声社 \1500
■38 遊びとファンタジー ・フォルメン線描 ・ ゲーテアヌムのステンドグラス
森章吾 著 / 水声社 \2500 ・ 築摩書房 \4200 ・ シュタイナー教育の礎 \1200
■39 シュタイナー再発見の旅 : 娘とのドイツ
子安美知子著  小学館

子安氏は、日本でのシュタイナー教育の草分け的存在で、現在は「特定非営利活動法人あしたの国まちづくりの会 /株式会社ルドルフ・シュタイナー・モルゲンランド」を運営されている。 彼女が自分の子供教育の体験を飛び越え、日本の教育制度に警鐘を鳴らしているようにも感じる。 ・・・・ 教育とは? シュタイナー教育とは? 興味がある。
■40 シュタイナー教育を考える
子安美知子著  学陽書房
■41 私とシュタイナー教育
子安美知子著  朝日新聞社・朝日文庫
■42 大地と遊ぶ火・水と遊ぶ:シュタイナー学校の自然遊びシリーズ
クラウル著:高橋弘子訳 1600円 地湧社
■43 4つの気質と個性のしくみ - シュタイナーの人間観
ヘルムート・エラー・著 鳥山雅代・訳 定価2310円(税込)
■44

シュタイナー教育とオイリュトミー
動きとともにいのちは育つ
秦理絵子著 2000円 学陽書房

■45 日本の『シュタイナー』その現場から (教育・建築・農業・医療ほか)
イザラ書房 \1,890 (税込)
■46 神々との出会い
ルドルフ シュタイナー著 高橋 巌訳  2,625(税込)
■47 芸術の贈りもの
ルドルフ シュタイナー著 高橋 巌訳  2,730(税込)
■48< シュタイナーを学ぶ本のカタログ
ほんの木 著 ほんの木書房 2,400円(税込)
■49 ルドルフ・シュタイナー /秘儀参入の道 「シュタイナー講演集」
平河出版社 1.359円(税別)

人智学的観点からみた壮大な秘儀の歴史と、秘儀参入者が体験する秘儀の四段階を具体的に語った主要講演。 人智学思想の根幹をなす【秘儀参入の歴史と体験】を語る主要講演。
■50 「シュタイナー医学原論」
L.F.C.メース 著 / 佐藤公俊 訳 平凡社 4,800円
■51 瞑想 〜芸術としての認識〜
マンフレッド・クリューガー著 鳥山雅代訳 NPO法人賢治の学校 1,995円(税込) 
■52 人間を育てる シュタイナー学校の教師の仕事
ヘルムート・エラー著 鳥山雅代訳 潟gランスビュー 2,940円(税込)

■53

「思想」1999年12月号「特集:ゲーテ自然の現象学」
高橋義人・志村ふくみ他 1238円 岩波書店
■54

「ユリイカ 2000/05 ルドルフ・シュタイナー特集」
高橋巌、森章吾、笠井叡 他 1238円 青土社

■55 ルドルフ・シュタイナーとその医学
W.ホルツアプフェル著: 大住祐子訳 600円
人智学に基づく医療・看護研究所
■56 「人智学」29号
高橋巌ほか 1200円  日本人智学協会
■57 教育のための一般人間学講義
高橋巌 900円 高橋巌講演実行委員会
■58

ルドルフ・シュタイナー : その人物とヴィジョン
コリン・ウィルソン著 中村保男, 中村正明訳 河出書房新社

■59 「ルドルフ・シュタイナーの生涯におけるクリスマス会議の意味」
セルゲイ・プロコフィエフ講演録 セルゲイ・プロコフィエフ著:高橋明男訳
発行「シュタイナーの庭」 ¥1,000円

1997年11月2日セルゲイ・プロコフィエフ氏の来日の際に行われた講演会の記録。
ロシア人のセルゲイ・プロコフィエフ氏によるルドルフ・シュタイナーが1894年に記した「自由の哲学」及び晩年の1923年の「クリスマス会議」に注視し、講演会で述べている記録と訳者の高橋明男氏(現在は「入間カイ」氏)の解説とでなっている冊子。
アントロポゾフィー協会やアントロポゾーフ(人智学徒)の歴史的な歩みなどにも触れています。
■60

高橋巌講演録
教育芸術 【第三・七年期の教育】

コスモス会出版 国立市東2−2−26 ¥400
多摩地区に高橋巌氏を招いて行ってきた講演会の記録集。
30ページ近くの小冊子で手作り感がある。

■61 シュタイナーに学ぶ 「世界があなたに求めていること」
大村祐子著 1400円  ほんの木
■62

シュタイナーに学ぶ 「エゴイズムを克服すること」
大村祐子著 1400円  ほんの木

■63 シュタイナーに学ぶ 「グローバリゼーションと人智学運動」
大村祐子著 1400円 ほんの木
■64 シュタイナーに学ぶ 「人が生きることそして死ぬこと」
大村祐子著 1400円 ほんの木
■65 シュタイナー教育入門 『子どもが生まれる順番の神秘』
カール・ケーニッヒ著 そのだ としこ 訳 1700円  パロル舎

カール・ケーニッヒ氏の略歴を読むと、地下鉄サリン事件の「林郁夫元医師」のことを思い、人生とは? と考えてしまいます。
≪林郁夫氏著書「オウムと私」から≫
「麻原は説法で、シャンバラ化計画について語っていました。 ロータス・ビレッジを建設するという事でした。 そこには、アストラル・ホスピタルという病院があり、真理学園という一貫教育の学校もあるということでしたが、 〜(中略)〜医療は麻原が瞑想でアストラルや過去生の記憶から導入したというアストラル医学なるものを駆使し、病人のカルマやエネルギー状態をみて、死や転生も考慮に入れたものということでした。」
何処で、どう間違えたのか、思いは、同じだったのではないか?
林郁夫氏は獄中で何を考えているのか?  又、麻原氏(オウム真理教)と出会わなければ、どのような人生を送る事に成ったかを、思わずにはいられない。

本の内容は、・・・・・・
子供も大人も、何番目に生まれてきたかによって、特有の性格的特長や精神構造があることに焦点をあて、 シュタイナー思想・教育を基に、ひとりっ子・第一子・第二子・第三子と分けて、それぞれの特徴を述べている。 第一子は、世界を征服しようとし、第二子は、世界と調和して暮らそうとし、第三子は世界と直接関わる事から逃げようとする。 又、ひとりっ子は〜・・・・・・!
■66 「耳を澄まして聞いてごらん」
ブラジル貧民街でシュタイナー教育学を学んだ日々

小貫大輔著   株式会社「ほんの木」 ¥1,500
シュタイナー関係書籍と言うよりもブラジルの貧民街(ファベーラ)体験奮戦記と考えて読んだ方が良いと思います。 皆・其々の場所で一所懸命生きています。
(参考:A.A.fromnow 調べ)  ファベーラ  共同通信社「生の時・死の時」 から
ファベーラは1930年代から、ブラジル北東部から流入した貧しい農民がリオデジャネイロに不法居住して増え始めた。 リオデジャネイロ州に大小705ヶ所あり、180万人が住む。地名は、居住地区に「ファバ(ソラ豆)」を植えたことに由来する。 又、国連児童基金(ユニセフ)・ブラジル支部(89年〜91年調査)によるとブラジルの15〜17歳の若者の事故死のうち40%が殺人によるもので、交通事故死の26%を上回り事故死のトップであり、多くがこの地で起こっている。
■67我が家のシュタイナー教育
続・我が家のシュタイナー教育
広瀬牧子著 共同通信社 1,600円

「シュタイナー教育など、今の日本では、とても通用しない、理論だと、ずっと思ってきた。 しかし、シュタイナー教育の骨格ともいうべき、子どもの発達段階は、理想ではなく、現実だった。 このことを、二人の子どもたちが、自らの成長を通して、私に示してくれた。 その中で、私の子育ては自己変革を迫られた。・・・〜以下略」
著書最後の方で「まとめにかえて」という項目に書かれている文章
■68親子で学んだウイーン・シュタイナー学校
広瀬牧子著 ミネルバ書房
■69 シュタイナーの宇宙進化論
西川隆範著 イザラ書房

■70

その他
大川周明 著 三重国家論  (今のところ、目にしていません。)

大川周明 1886年12月6日〜1957年12月24日
国家主義者 / 東京帝国大学文学部卒/戦前の代表的な右翼思想家で大東亜戦争の理論的指導者。

第二次世界大戦敗戦時の極東国際軍事裁判所(市ヶ谷の旧陸軍省・陸軍士官学校)で行われた東京裁判でのA級戦犯容疑者の尋問での奇行は有名である。
当時の軍部の中枢に入りこみ国家改造思想を植え付け、多くの軍事クーデター未遂事件に参画している。 1931年9月18日の奉天事件や五・一五事件を企て禁錮5年の有罪判決を受け服役する。
又、イスラムを研究し、獄中で「コーラン」の翻訳をしている。 イスラム教神秘主義者でもあり、この潮流が宗教学者・井筒俊彦氏へと流れているという、まったく不思議な人物である。
意味合いは異なるようですが、驚くことにこの時代にルドルフ・シュタイナーの社会三分節化論を「三重国家論」として日本に紹介している。  読んでみたいと思っているのですが手に入りません。



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≪参考≫

社会三分節化論 ( die Dreigliederung des sozialen Organismus )

1919年3月、第一次世界大戦の敗戦で混乱が続くドイツの国民に向け、シュタイナーは「ドイツ国民とその文化界に告ぐ」(An das deutsche Volk und an die Kulturwelt!)というアピールを出し、 その中で、人間の社会活動を、「精神の領域」、「経済の領域」、「法の領域」の三種に分け、 そのそれぞれが、「精神生活では自由」を、「経済生活では友愛」を、「法的生活では平等」を、いしずえとして、各種に独自性を持たせながら、 全体を一つと考える社会三分節化論(die Dreigliederung des sozialen Organismus)をうたい、同年4月には【社会問題の核心】を刊行しています。
当時、この社会三分節化論は、マルキシズムに対抗する一つの思想と考えられいます。
又、シュタイナーのこの考え方は、物質世界と霊的世界が表裏一体であるという立場からの、マルキシズム唯物観批判、社会主義批判の論調とも受け止められています。



fromnow写真資料NO_1A(第一ゲーテアヌム) fromnow写真資料NO18
fromnow写真資料NO15

シュタイナーの建築関係の書籍・本 紹介



■1

Steiner ・ シュタイナー ・ 建築 そして建築が人間になる』 
Dornachの建築群やシュタイナーの教育理念から生み出された学校建築、 複合施設、教会など数々の建築を豊富な写真、図面を紹介。
1998/上松佑二著 ・ 筑摩書房

第一及び第二ゲーテアヌムの写真やドルナッハ周辺のシュタイナー思想を継承する建築家達の作品も美しい写真で紹介されている。
上松氏は、日本でのシュタイナー建築研究の第一人者で現在は、東海大学で教鞭をとっている。

■2 『ルドルフ・シュタイナー』
シュタイナーの生涯と作品-建築、絵画、彫刻を多くの図版で紹介。 シュタイナー研究の盛んなヨーロッパに於いても類を見ない本格的作品集。 1980/PARCO出版
■3 『新しい建築様式への道』 
異端の思想家シュタイナーが 建築美学の本質を語る。
R・シュタイナー 著/1977/相模書房
■4 『世界観としての建築 ルドルフ・シュタイナー論』
シュタイナーをあらゆる視点から論じた書籍。
1974/相模書房 上松佑二 著
■5『芸術としての教育』
上松佑二 共著/1988/小学館
■6 『建築心理学序説』
建築心理学、形式感情、プロポーション、シンメトリー、空間的形象の象徴化、芸術心理学、様式のフォルム
H・ヴェルフリン著/上松佑二訳/1988/中央公論美術出版
■7 シュタイナーと建築
ペーター・フェルガー著 中村静夫訳  1,500円 集文社
■8 『フォルメンを描く−シュタイナーの線描芸術 1,2』
ルドルフ・クッツリ著 晩成書房
■9 教育と芸術
ルドルフ・シュタイナー著  新田義之編  人智学出版社
■10 シュタイナー芸術としての教育/ 大教育家を語る
上松佑二・子安美知子対談  小学館 1988
■11 建築心理学序説
ハインリッヒ・ヴェルフリン著 上松祐二訳
■12 その他(参考)
今井兼次建築創作論 / 
鹿島出版会  3,800円
▼ 建築家・故/今井兼次氏(1895年 - 1987年)

(fromnow資料)今井兼次氏

シュタイナー建築やガウディ/スウェーデンの建築家ラグナール・エストベリー(ストックホルム市庁舎/1923 )を日本にいち早く紹介した事で有名なのは、「今井兼次氏」で、早稲田大学で教鞭をとった。 桃華楽堂(皇居内のため入館困難!)/ 碌山美術館(安曇野市)/ 多摩美術大学校舎(現存しない)等を設計し、日本二十六聖人殉教記念館(長崎)はガウディのデザインパーツを、九州の大隈記念館はシュタイナーの第二ゲーテアヌムのデザインパーツを取り入れて設計している。
(fromnow資料)今井兼次氏設計の大隈記念館

大隈記念館


Rudolf - Steiner / Anthroposophie
- Goetheanum -
Ruttiweg 45 CH-4143 Dornach 1- Switzerland

私のリポートの多くのシュタイナー関係の写真資料は、私の資料や下記の書籍の中からピックアップして、このリポートに合う大きさにトリミングしながら、構成・編集しています。
色合いは忠実に出そうとしましたが、少し手を入れたほうが見やすい場合には変えています。 又、時には第一ゲーテアヌムと第二ゲーテアヌムの景観比較をする為に、私が独自に他の写真(私の写真)と合成して編集したものもありますが、当然、実物には
忠実である事に心がけています。


■1 THE GOETHEANUM AND ITS SURROUNDINGS HANS RUEDI AND PRISKA CLERC
  fromnow写真資料(ゲーテアヌム/書籍の表紙) 1`st Goetheanum(1913〜1920)
Height:34m/Width:75m/Length:85m
(1922年大晦日放火により焼失)
2`nd Goetheanum(1925〜1928)
Height:37m/Width:85m/Length:91m
■2 Der grosese Saal im Goetheanum 1996-1998
■3 DerModellbau Von Malsch und Das Erste Goetheanum
■4 Eloquent Concrete Rex Raab Arne Klingborg Ake Fant
■5 DAS WIRKEN RUDOLF STEINERS



(fromnow資料)ルドルフ シュタイナー シュタイナー関係:その他紹介
 

Michael Ende / 1929 ---- 1995

ミヒャエル・エンデは、17〜8歳の頃、「シュタイナー学校」に数年間 通っています。 (卒業を前に退学し、演劇学校に入りなおしている)20歳を過ぎてからは独自にシュタイナーに興味を持ったらしいのですが、彼または作品とシュタイナー思想との関係云々については色々な意見があります。 1989年には『はてしない物語』の翻訳者佐藤真理子氏と結婚。

二人の娘が小学生(低学年)の時、「国立の小さな映画館」で観た映画!
娘達が泣き通しだったのを覚えています。 映画が終っても娘達は席を立つことが出来ないくらいに泣いていました。 その映画がミヒャエル・エンデの「はてしない物語/Never Ending Story」でした。 後に「モモ」と「はてしない物語」を読みましたが、その時は シュタイナーとは結びつきませんでした。

MICHAEL ENDE

映画「Never Ending Story」は、オリジナルは西ドイツで公開されたDie unendliche Geschichteという2時間の長編であるが、原作者との裁判騒動は有名で、発端は契約書の見落としが原因と言われている。 当初監督は黒澤明、役者はドイツ人、幼ごころの君は日本の和服少女、ファルコンは中国の龍と要望があったと言われているが、契約の失敗で原作者はスタジオ見学も許されぬ不遇を受ける事となる。 決定的だったのがラストシーンであり、本の世界の力で主人公が現実の人間に復讐するオリジナルストーリーの部分である。 ここにきて原作者の怒りが頂点を迎え、このシーンをカットして欲しいと告訴に踏み切る事となる。結果は敗訴となり、原作者の名前をオープニングから外す事で和解した。 後に原作者は「ファンタージェンを破壊するために悪の人狼が脚本を書き、映画にした」「原作の前半だけを映画にしても意味がない」等と多くの批判を残すのだが、その割りには2・3と原作とかけ離れた続編を支援するなど不可解な行動も多い。 / ≪The Free Encyclopedia - Wikipedia≫

ミヒャエル・エンデの主な書籍

モモ はてしない物語
ゆめくい小人
ジム・ボタンの機関車大旅行
哲学するゾウ サーカス物語

ミヒャエル・エンデとシュタイナー関連書籍

ミヒャエル・エンデ
ファンタジー神話と現代
樋口純明 編訳
人智学出版社
エンデのメールヒェン集 ・ 魔法の学校
どうして、ねぇ、どうして-ミヒャエル・エンデ

樋口純明 訳
岩波書店
ニーチェ ・ 同時代との闘争者
樋口純明 訳
人智学出版社





その他/書籍外参考:《 蜜蝋 》
☆ 蜜ろうそく工房−ハチ蜜の森・キャンドル/安藤竜二氏:山形県朝日町(TEL-0237-67-3260)
☆ 他にも山形県山辺町の遠藤養蜂場/遠藤貞三氏も製造しています。




”筆者の独り言コーナー”


≪ 命題 ≫



”人間”とは何なのか? / ”我(私)” とは何なのか?


■ 社会と人間そして宗教 ■


自然科学万能という社会
ストックホルム/筆者水彩スケッチ
森羅万象の真実/真理と心(精神)の問題

Sweden/Stockholm




私たちを霧のように包み込む自然科学万能という社会! ------
ある宇宙物理学者は、「ダークマター、ダークエネルギーの問題も含め、我々は、我々の住んでいるこの宇宙を構成する物質の殆どが何であるかをまったく知らない」と述べ、 ある生物学者も「現在までに認知されている生物よりも、未知の生物種の方が遥かに多い」と述べています。
------ 未知・解らないことが多いのです。自然科学も万能ではないのです!
シュタイナー特集を組みながら可笑しな事を言うようですが、シュタイナー叙述の多くも同様だと思っています。 未来永劫、森羅万象の真実/真理は、誰にも解らないのではないでしょうか? 

未知・解らない! だから、人間は生きていられるのかも知れません。


しかし、------ 
現在は、一方向に思考や志向が偏り、今・見えるものしか信じられない物理主義・物質至上主義が蔓延っています。 ------ 自然科学だけが真実/真理であり、万能だと思っている社会!
見えないものや科学的でないものは異物・魑魅魍魎として扱われているこの社会! 
古今東西・左右どちらを見ても、自分達の群れを守っていく為には、少しでも自分達と異なる動きをするものを弾き出そうとする、 人間の本能的な働きがあるようで、自分達と異なる考えや動きをするものを「別種/異物(ある意味では魑魅魍魎)」として見る。
それが現在の国や”社会・集団” そして、我々・人間なのかもしれません。
更に、物質的な欲望が次から次えと湧き出る”我々・人間”、それを後押しする社会。  そんな社会のあり方に、”ハァ〜”と溜め息をもらす多くの方達が、 「何かがおかしい、これで良いのか」 と、気が付き始めたようです。
異なる価値観、ものの考え方、ものの見方・見え方等などを足踏みしながら考え始めました。 ------ 私には、そう思えるのです!


精神性や森羅万象の見方、見え方!
この特集では、”学問”としてのシュタイナー思想(アントロポゾフィー/人智学)を是々非々で対処していますが、 私の思うところの”宗教”の学びは”一点からの見方、見え方”或いは”一方向”からの”信奉/縛り”ということではないでしょうか? ですから、宗教では ”信じる者”は救われるという、ロジックがなくては成立しません。



ところが、混沌としている社会/国家!----- ”信じる者”が救われない事態も起こります。
辛いことや苦しいこと、予測できないことばかりが起こるのが人生!
----- ”信じる者”が救われているのでしょうか?
ナチス(Nazi)やIS/アルカイーダ、オーム真理教のような思想・宗教集団が、物事の間違えた見方、見え方や行為/行動を起こさないようにする為にも、 精神性や森羅万象の見方、見え方!等を色々な考えで集える”広場” / 是々非々で語れる”学問”的な学びの場はありえないのだろうか?  との考えが、この特集の最初にあります。
シュタイナーの思考・思想の見方、見え方!だけでもそのようなことができないかと思っていますが、残念ながらありえないのは承知しています!

ところで、何故!”自爆テロ”などという自分の身体を粉々にしてまで仕返しをするのか?  恐くはないのだろうか? などと、他人事のように思ってしまうが、”神風”や”人間魚雷(カイテン)”! 日本も同じような事をやってきたのです!


----- 最も恐いのは”恐さ”を麻痺させる教えや教義などのロジックにあるのです。




India/Sadhu1 India/Sadhu2 India/Sadhu3

芥川龍之介 >>> ”人生は、地獄よりも地獄的である”
確かに、人生は辛いこと苦しいことばかりで、地獄のようでもある。



それでも生きなければならない!・・・・・・  と、思うのだが!
人生・輪廻転生等全てに、双六で言うところの”アガリ”のある事を信じたい。



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